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Villa A

Villa A

award
location
Karuizawa, Nagano, Japan
function
villa
size
434.63 sqm.
structure
reinforced concrete + steel
completion
2010
 
credits:
 
architect
Satoshi Okada
project team
Isao Kato, Masataka Yonemoto,
Lisa Tomiyama
structural designer
Hirokazu Toki +
Hojo structual laboratory
general contractor
Sasazawa Construction Company,
Takahashi Kogyo co.
photo credit
Hiroshi Ueda
 
 
 
 
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この建物は都会で日常生活を送る建主が休日に自然を満喫するための週末住宅であり,引退後の定住を視野に入れた住処でもある。小高い山の尾根筋で南に向かって傾斜する敷地からは,遥か彼方に上州の霊峰,妙義の鋸山まで愉しむことができる。三角形状の斜面地は,東側を隣地とする以外は浅間の石垣を介して道路に面し,最大高低差は15mにもおよぶ。自然のなかに浸りきって生活したいという建主の夢を実現するためには,近傍の人工物,さしあたっては隣家を日常の視界からいかに外すかが当初からの課題であった。

建物は2層からなる。紡錘形をした下階は北側半分を山に挿し込ませ,南側は緑豊かな斜面に連続させた。紡錘形にした理由は,斜面に向かって凸状に湾曲する壁が建築のスケールを小さく見せるうえで効果的だからである。南側道路から見上げたときも建築は威張ることなく優しく自然のなかに消えていく。他方,上階は全周をガラスで囲い,下階と位置をずらした分だけ屋上テラスとした。この階は小さなブリッジを隔ててエントランスホールとガレージに連絡する。これらはその場所がちょうど尾根筋の頂部に当たるため地下に埋め,道路からの視線で建物の存在感を消すようにした。

屋根は設計当初から"ふわりと建物を翳すイメージ"があった。その屋根のデザインで隣家の存在を日常の視界から外せないかと考えた。そのためには,東側境界あたりで地面から迫り上がる屋根に大らかな曲面を画かせればよい。形状を複雑にしてつくり手を困らせないために2次曲面でつくることを前提条件とした。実際に曲率を定めた無限曲面を仮想空間で1/5傾け,正射影して建物の上に落とし込み,バランスをみながら屋根形状を切り出した。1/5に拘らざるをえなかった理由は条例にある(それによれば屋根は1/5以上の傾斜をもち,かつ軒の出は50㎝以上なければ認められない)。"ふわりと翳すイメージ"を実現するためには極力薄くしたかった。そこで【熱海の別荘】と同様に,構造は陶器浩一氏,屋根部分の施工は高橋工業が担当し実現に至った。はしわたし40mにも及ぶ一枚の曲面が断熱材込み厚さ15cmで形成されたのは奇跡に近い。

文: 岡田哲史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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drawing
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